エレキ倶楽部『さよらなら20世紀』 前説
2008/12/12
エクスペリメンタル・ロックバンド、エレキ倶楽部のアルバム「さよなら21世紀」の制作に関われたことは、私にとってたいへん名誉である。2000年夏に発表されたアルバムであるが、近年、高円寺界隈で再評価の動きがあったと聞く。「裸のラリーズを越える伝説」という評価も一部であるくらいだ。
たった一晩の間に、ほぼ全曲が作詞作曲演奏録音されたこのアルバムには、以降沈黙を守り続け、もはや生ける伝説化したウメガー・バームクーヘン氏の天才的なパフォーマンスがはっきりと記録された貴重なものである。
当時、ごく僅かな人の耳にしか届かなかったこのアルバム。プロデューサーであった私は、歴史の証人としての責任から、あらためて解説付きでここに公開したいと思う。
エレキ倶楽部 「さよなら20世紀」
- さよなら20世紀(ウメモ言語版)
- 阪急電車の3番は変
- 鯖(SAVA)
- もののけ姫
- 天王寺のあめゆ
- スペースブルース
- 祭
- 宗教法人リリーワンツー教会
- 白石先生と園児たち
- オオゴキブリの唄
produced & engineered by シカソ・サグラダパエリア
directed by ピロシキ・フクスキー
recorded at Studio 4 Directions 1999.5.15
ウメガー・バームクーヘン:voices
ピロシキ・フクスキー:keyboads
ケンターラ・マリナーラ:electric bass
ノボルザーク・ブルックボンド:electric gutar
シカソ・サグラダパエリア:guitars, keyboads & programming
チコ・サグラダパエリア:backing vocals
次回は当時のレコーディングの様子、それ以降は本邦初公開の歌詞付きで全曲を解説していく。