今ごろ Stereo 7月号付録のスピーカーを作りました
2014/10/26
Stereo 7月号はFostexのユニットが付録なので絶対に買おう! と思っていたのを、すっかり晩秋の今頃になって思い出しました。さいわいバックナンバーが残っていたので、目出度く送料無料で入手。
付録は完成品のユニットではなく、自分で組み立てるもの。といっても、ボンドでの接着がほとんどで全然難しくない。接着剤の乾燥時間を含め、80分ほどでペアが完成。
とりあえず、パーツが入っていた段ボールをエンクロージャーにします。親切にもユニットの穴がミシン目で入っており、さくっと段ボールスピーカーの完成。
半年ほど前に買って、すぐにお蔵入りしていた中国製D級アンプを引っ張り出して音をチェック。ちなみに、スピーカーケーブルなどというおしゃれなものは持ちあわせていないので、押入にグチャグチャに突っ込まれていたLANケーブルをほどいて使用。
おお、ほんまに鳴っとる。感動です。テナーサックスなどはかなりリアルに聴こえます。
とはいえ、30分も聴けばさすがに満足できなくなってきた。ふと娘の机の上を見ると、チップスターの筒。おもむろにユニットを載せてみると、段ボールよりは断然良い音。すぐさまコンビニへ走り、チップスターをもう一個購入。
ものすごくポテチが好きな人の机にしか見えませんが、スピーカーです。フタを開け、中身を取り出し、ユニットを載せただけ。若干筒のほうが大きいのでユニット周りに隙間がありますが、かなり立派な音で鳴っており、いやー俺もうスピーカーは一生これでいいよという気分になってきました。ちなみに、Rがうすしお、Lがコンソメ。
コンソメのほうはシャープなディティール表現でエネルギー豊かなキャラクター、うすしおは楽器を濁りなく描き分ける端正でニュートラルな音色。この違いは、やはり表面に印刷されたインクの素材に拠る所であろう。
てなことをオーディオ誌なら書くに違いない。
上の写真のモニターの端にその時聴いてたカエターノ・ヴェローゾ&ガル・コスタの名盤「ドミンゴ」のジャケットがチラと写ってますが、昔のボサノバなぞはちゃんとしたスピーカーよりいい感じかもしれません。しかし、1時間ほど聴いているとあまりに鼻詰りな低域を何とかしたいと思うようになり・・・
ストローでバスレフポートを追加。カッターナイフで下部に切れ込みを入れ、ストローをぶっ差しグルーガンで止めただけ。2段くらいにしたかったけれど、ストローが足りず。さすがに、再びコンビニへ走るほどの情熱は持てず。
さらに吸音材としてティッシュを挿入。もはや、そこらの安物のミニコンポを凌駕する音が鳴っているといっても過言ではないかもしれないような気がします。
しかし、2時間も聴いていると机との僅かな共振が気になって仕方がなくなり・・・
宙吊りにしました。高くなった分少し手前に傾けてます。これで液晶モニターの横にコーヒーが置けます。上の写真の奥に見えるのは、昔10万弱くらい出して買った同じFostexのモニタースピーカー NF-01Aですが、こいつと遜色ない音が鳴ってます ! というのはさすがに言い過ぎですが、色々試して音が良くなっていく快楽ときたら! ほとんどお金を使ってないところがまた健康的です。
ということで、次の休日には更なるグレードアップを図ります。