テレキャスターを改造:その3
2014/10/26
さて、今回の塗装は一番楽チンな「オイルフィニッシュ」にしました。普通はウレタンやラッカー塗料を使いますが、私には面倒くさすぎますし、家族にも迷惑をかけそうです (臭いなど)。
オイルフィニッシュなら簡単で手早く、また塗りムラなどできようもないし臭いもほとんどしません。基本的には、ボロきれでオイルを塗り、乾燥、研いでまた塗る、を数度繰り返すだけです。また、シンプルが身上のテレキャスは、木目がはっきりと分かるナチュラルな仕上げが似合うと思うのです。なので、油性ステインなどは混ぜずにクリアな油のみにします。とってもエコな感じで、時代の先端を走ります!
「マルタ 一番しぼり純正荏油」を使いました。「荏油」とは、荏胡麻の油です。荏胡麻の油と聞くとゴマ油かよと思いますが、我々が普段使うゴマ油とはチョット違います。荏胡麻はシソ科、食卓にあるのはゴマ科のゴマ。利用の歴史は荏胡麻の方が古く、斎藤道三が売ってたのは荏胡麻です。
こいつは塗膜を作らず、木材の表面に浸透して少し硬化します。よってウレタンやラッカーと違い、テカテカとした光沢にはなりません。うっすらと自然な光沢になります。また、手軽な反面、傷や汚れには弱い塗装になります。まあ、研いでまた塗ればいいだけなので、メンテが簡単といえば簡単です。いずれにせよ、このシンプルな塗装方法は、テレキャスにベストマッチなのではないかと思う次第です。
写真は塗装を3度ほど行ったもの。薄く塗れば、数時間で乾きます。クリアなオイルですが、時間が立てばそこそこ黄色くなります。この後、多めに塗ったところ24時間たった今でも完全には乾いていません。ほとんどの塗装方法がそうですが、やはり薄く塗ることを繰り返したほうがよいですね。240、400、600番で研いでいきました。最後に800番で研いでもう一度塗って完成にしようと思います。
こちらは裏面です。テキトーなガスコンロフィニッシュにより、汚らしい豹柄になっております。表面はピックガードで隠れるし、裏面は私以外誰も見ないし、これでいいんです。と、無理矢理納得しておきます。