10.19 「涙の川崎球場」から20年、と1週間
2008/10/27
バタバタしていてスルーしてしまったのですが、先週10月19日は、あの「涙の川崎球場」から20年という、私にとっては特別な日なのでした。
あの時、私は高校3年生でしたが、それ以前もそれ以後もあんなに異様な試合は観たことがありません。20年経った今も、あの試合のビデオを観る度、胸が締めつけられ、条件反射のように涙が溢れます。今は亡き貴久が宙を舞いホームに突進する姿、地面を転げまわって喜ぶ中西さん、梨田の最後の打席、高沢に打たれた阿波野の表情、そして史上最も残酷な10回裏の守備につくナインの姿。どの瞬間を切り取っても、あまりにロマンチックです。
10.19を知らない、というヤングな方はwikiに詳しい解説があるので、是非ご覧ください。ニコ動には「パ・リーグの一番長い日」という、この日を振り返る特番(TBS)がアップされてるので、これも是非。プロ野球に興味のない方でも、おーと思うはずです。
近鉄バファローズは消滅、あの日試合に出た選手は全員引退したし、仰木さん、鈴木貴久はこの世にいません。伝説の試合は伝説として風化していくのでしょうが、私はあの日のことを生涯忘れることはないでしょうし、今日のように折りにふれて涙を流すこともあるでしょう。
上の写真は、近鉄バファローズ最後の年に、娘とオリックス・近鉄戦を観に行った時のものです。真っ赤な近鉄のTシャツを着て、メガホンを打ち鳴らして応援したこの時のことを娘は覚えていないでしょうが(2004年だから当時3才)、私にとってはこれも忘れられない試合です。