Lumix LX3のRawファイルを現像する方法のあれやこれや 1
2014/11/25
先週買ったコンデジ Lumix LX3 ですが、一応高級機種なので当然のようにRawファイルを保存できます。現像ソフトは市川ソフトラボラトリーの「SILKYPIX」が付いてきますので、私もこれで色々いじってみたりしていたのですが、やはり他の現像ソフトも試してみたいと思う訳です。
まずは、フリーで評判が良いものをということで「RawTherapee」 の、2.4 RCをインストールしてみたのですが・・・
Rawファイルを開いてビックリ。SILKYPIXで開いたのとも、カメラの出すJpegとも全然違うやんけ!百聞は一見にしかずということで、まずはカメラが出したJpeg。SILKYPIXもこれとほぼ同じ。
こっちがRawTherapeeで開いた感じ。
「遊行寺坂」と書かれた看板に注目していただきたい。レンズの歪曲が分かると思います。ということはつまり、SILKYPIXはRawファイルを開いた時点で歪曲補正していて、ユーザーには補正前の画像を見せない・編集させない仕様になっているのですな。
カメラのモニタ上でも出力するJpegでもそうなっているので、首尾一貫していると言えばそうなのですが、何のためのRawファイルなんですかと問いたくなります。24mm F2のコンデジ用のレンズなんだから別に歪んでてもいいと思うのですが。
ちなみに、LX3はLEICAにOEMしていてこれがD-Lux4なのだがこっちはSILKYPIXではなくCaptureOneが付属しており、同様に勝手補正をする模様。ついでに言うと、CaptureOneはライカの意向でLX3はサポートしないとこを明言している。勝手補正も含め、つまらないブランド戦略でユーザーが割を食ってるような感じであまり気分がよろしくない。
この件について世間の評判や如何に、ということでググってみましたが、意外にも本邦ではまったく話題になっておりません。家電メーカーのコンデジなので、マニアックで面倒くさいユーザーはいないということでしょうか。ついでに英語でググってみたら、海外の掲示板その他ではかなりの数話題になってます。
フリーのRaw現像ソフトを比較するつもりが思わぬところで脱線してしまいましたので、次回に仕切り直します。