エレキ倶楽部『さよらなら20世紀』 祭

      2008/12/12

前回からの続き。

この連載も9回目。ほぼ毎日更新している。何をやっても2日坊主の私がここまで頑張るのは、ひとえにエレキ倶楽部、中でもウメガー氏の素晴しき異能っぷりを1人でも多くの方に知ってもらいたいという情熱故である。わずか一晩のうちに残された言葉の数々が、10年近くたった今も私を圧倒する。この事実にただただ驚くばかりである。できれば、引き続き、最新作「バイラス」についても紹介したい。まだ聴いてないけど。

さて、今回は高齢化社会とマスコミ問題について鋭く世相を斬った「祭」である。

「祭」
ウメガー:Voice
ピロシキ:Keyboads
シカソ:Guitars

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後から私がアコースティックギター数本を薄く重ねてはいるが、この曲、基本的にはウメガー氏とピロシキ氏2人による一発録りである。ドラムの類もすべてピロシキ氏によるシンセサイザーの演奏である。

「祭」

バアさまが踊る ヤッホイヤッホイヤッホイ
バアさま歯茎飛び出す ヤッホイヤッホイヤッホイ
バアさまこける 白い足袋脱げる ヤッホイヤッホイヤッホイ
でも痛さ感じない

踊るぞ

ジイさまの踊り アホアホアホイ
ジイさまの踊り アホアホアホイ
金魚すくいのバアさまの後姿を見ながら
ジイさまは掘りめぐらして筏で渡る雲の中

蜆蝶も翔んでいる ショイショイショイ
蜆蝶も翔んでいる ショイショイショイ
蜆はおいしい味噌汁になる
蜆蝶はおいしい味噌汁に入れても まずい

ヒャー、気持ちええなあ
沢蟹が通る ジョロジョロジョロ
沢蟹が通る ジョロジョロジョロ

甘い甘い甘い飴につかって
辛く煮た沢蟹は固い固い甲羅よりももっと固くなって
食べられへんやんけこんなん、ていう食べものになってしまっとるで
みんなそう思うとるで

「ショップ。ショップは僕のもんです」

「このショップは私のもんですとよく言われます。しかしこの23世紀において、私どもの報道は本当に人々の為になっているのでしょうか」

「でもこのショップは私のもんであるというようなことをみんなが言い出すとですねぇ、この、報道機関はパンクしてしまいますんで、そういう場合に、あのう、ナナマルのイチキュウゴあたりがいいかと思われます」

「私はこういう報道をこれからも根強く突き進む為に、根強いです。ですから、根山葵は辛い、かもしれませんね」

「リンダリンダ」

歌詞については、もうまったく意味が分からない。前半は、ウメガー氏なりの彼岸のイメージを即興歌唱したものだと思われる。「バアさまが踊る」から「蜆蝶はおいしい味噌汁に入れても まずい」までは、ある程度頭の中にネタを仕込んでおいたのだろうが、「ヒャー、気持ちええなあ。沢蟹が通る ジョロジョロジョロ」以降は、シンセの音に反応して自然に出てきた言葉たちであろうと思う。

後半は得意の電波キャラ。これのルーツは疑いの余地なく、藤山寛美師匠である。この曲では、テレビアナウンサー妄想の人。言ってる内容に全く意味はないが、古館某などが毎日喋ってる内容とほぼ同じである、というナチュラルに痛烈なマスコミ批判になっているような気にさせるところがすごいといえばすごい。

次はノンフィクション、「宗教法人リリーワンツー教会」。

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