こんにちわさようなら Pentax KX

      2014/11/25

Pentax KX

3週間ほど前より、Pentax のKXを狙ってヤフオクをチェックし続けていた。安いコンパクトカメラなら気軽に落札できるが、一眼レフともなるとさすがに慎重になる。ようやく、これだと思えるものに出会い、見事に相場よりちょい下の価格で落札した。「整備品」と銘うたれ、もちろん完動、ファインダー清掃、モルト貼替済みといたれりつくせりの内容。出品者は中古カメラ屋。

現物が自宅に届き、私はウキウキ気分で仕事を早く切り上げ帰宅した。妖しく光る漆黒のボディを見ながら夢見心地で晩御飯を食べ、高鳴る胸の鼓動を抑えながらファインダーを覗くと・・・・ゴミ入っとるやんけ。ファインダー清掃やってないやん。イヤーな予感。電池を確認して露出計のチェック。動きまへん。電池を新品に替えてチェック。まったく動きまへん。操作方法を勘違いしてるのかも、とグーグル先生に確認。間違いない。いちおう、お約束で電池室をアルコールで洗浄してみる。やっぱり露出計死んどるがな。裏蓋を開けてモルトを確認。加水分解している古いモルトと、はがしたまま貼ってない箇所と。モルト貼替なんてこれっぽちもやってないやんけ。

はっきり書こう。出品者の中古カメラ屋とは、群馬県前橋市の有限会社ハローカメラだ。猛烈な怒りが込み上げたが、何とか冷静に、こういう状態なので説明と善処を求むよプリーズという内容のメールを送る。

一日経っても返事がないので、電話する。「すいませんでした」と素直に謝るハローカメラ。

「返金いたしますので、送り返してください」
「申し訳ないが、それでは納得できませんね。返金しなくていいから、記載内容通りの状態にして戻してください」と私。
「いやー、それは規定でできないんですよ」

「この場合、そんな規定なんて何の関係もないと思いますけれども?」 <- チュートリアル福田風イントネーション 「分かりました。修理しましょう」 ええ?メチャメチャあっさりやな。 「そのかわり、2、3週間はかかりますよ」 こいつフザけてんのかと思いつつもグッとこらえて、海のように広い心で寛大に了承。念のためファインダーやフィルム室や外装の写真を撮って、さっきコンビニで発送した。しかし、何でこんなことになるのかね、この業者。

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