ベトナムから来たレンズ

      2008/02/25

前のエントリで、ピンホールカメラ用に久方ぶりに35mmフィルムを買った話を書いた。ついでにRicohのXR-7にも詰めて持って行こうと思い、数年ぶりに出してみた。とりあえず、電池が切れてる。明日買いに行かなきゃ。

そういえばいちおうズームレンズを2本持ってたなと思い出し、引っ張り出す。1本はカメラと一緒にもらった、シグマの70-200mm。もう一本は、ベトナムで買ったVivitarの35-70mm 1:2.8-3.8。そういえば、こいつの素性を俺はまったく知らぬぞ。新婚旅行にXR-7と50mmのレンズを持って行ったのだが、やはりこれ1本では間にあわず、ホーチミンのカメラ屋で値切って買ったのだが、幾らだったかは忘れた。その後にデジカメを買ったのでほとんど使っていない。

Vivitarはアメリカのカメラメーカーだが、ファブ会社であり自分とこでは作ってない。すべてOEMである。MADE IN JAPANと書いてあるからには日本の光学メーカーであろう。とりあえずググって、「Who made that Vivitar Lens?」というサイトを見つけた。ここによれば、シリアルからして「Komine」というメーカーであるらしい。知らん。聞いたことないぞ。おそらく1986年製。

さらに調べたところ、このコミネというメーカーはOEM専門のレンズメーカーで、やはりとっくに潰れているようだ。しかし、製品の評判はかなり良いらしく、例えば、「ちょっとレアなOMマウントレンズ達」という素敵なサイト(私はKマウントユーザーだが)には、

「このレンズもコミネ製の例に漏れず、非常にしっかりした作りで、20年以上たった今でもヘリコイドや絞りの操作感は良好だ。描写性能についても、クリアかつシャープで逆光にも強く何の不満も感じない。コミネはVivitarの製造元の中で最も優れた技術を持ちながら、自社ブランドを持たない唯一のメーカーだったために生き残ることが出来なかったようだ。」

といったような記述が見られる。特に、Viviarのコミネ製スーパー1(70-210mm)はマニアックなファンがたくさんいる様子。

先のサイトのBBSのログには、「Camarart Photrade Directory」というバイヤー向けの年鑑にある情報として、コミネの当時の所在地が。

Komine Company,Ltd.
Manufacturers and Exporters
4-2,2-chome,Hatanodai,Shinagawa,Tokyo142
Cable Address: KOMINEMORO TOKYO
Tel:03-781-4414
Business Office:Suzufusa bldg.,16-12,1-chome,
kami-meguro,Meguro,Tokyo153
Tel:03-792-2421
President:Manjiro Komine
Product Lines:35mm interchangeable lenses

ここからアメリカに輸出されて、どこぞの観光客がベトナムに持ち込み、そいつを俺が日本に持ち帰ったということですか。新婚旅行の思い出の品でもあるし、たまには使ってあげよう。

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