ストリート押し売り再び

   

以前、「長野の高橋氏」というエントリで、都内某所で遭遇したストリート押し売り(勝手に命名)のことを書いたのですが、今度は東名高速の某サービスエリア(どこだったかド忘れ)の駐車場で遭遇しました。

妻と娘が用を足しに行ってる間、運転席でボーっと待っていたら、50絡みの海原はるか師匠似の中年男がスーっと寄ってきて、

「あのー、すいませーん」
「はい?」
「ちょっといいですかー?」
「ええ」

道を聞くような感じで近寄ってくる。やたらと笑顔でヘラヘラしてて語尾をのばす。この前経験しているので、この時点でもしやあれかなと、思う。

「あのー、私ねー、配達やってるんですよお」
「はい」
「何を運んでたかと言うとぉー、DVDなんですよおー」
「なるほど、DVD」
「でね、今奥さんと娘さんがいないから言うわけなんですけどー、(ヒソヒソ声で)あっち系のDVDなんですよ」
「なるほど、アダルトなDVD」

間違いなく、ストリート押し売りである。そのセリフからして、車を停めてから妻と娘が出て行くまでを観察していたらしい。次のセリフも想像がつく。ジョナサン・ジョースターのように先回りしてやろうかと思ったくらい。

「で、僕ね、ホントはいけないんですけど、伝票ごまかして、車にいっぱい積んでるんですよー」
「ほう」
「積んでてもしょうがないんで、よかったら差し上げようかと思いましてー」
「(眉間に力を込めて) いりません」
「え。そうですか。どうもすいませんでしたー」

どうやら俺はかなり騙しやすそうなルックスをしているようだが、もう勘弁してくれ。

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